2004年3月18日(木)17:38

ポーランドはEU憲法論争で譲歩する模様

ハンブルク(AP)

ポーランドはEU憲法をめぐる論争で譲歩する意向と見られる。すでに水曜日にヴロジミエシュ・チモシェヴィッチ外相が妥協の用意を示したのに続き、今度はアレクサンデル・クファシニェフスキ大統領が『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙(金曜版)に、議長国アイルランドの提案した新たな二重多数決制の比率は検討に値する「重要で興味深い考え」であると述べた。

同紙の伝えるところによれば、アイルランドの妥協案は、全加盟国の55パーセントの国が賛成し、かつ賛成国の人口合計がEU全体の55パーセント以上の場合に、EU閣僚理事会の決定が成立するという案である。12月の首脳会議で協議が決裂した憲法草案では、加盟国の50パーセントの賛成と人口の60パーセントが必要と規定されていた。この決定比率はポーランドとスペインの抵抗で合意に至らなかった。

スペインでは日曜日の総選挙で社会労働党が勝利した。すでに次期新政権は妥協の意向を示し、これによりポーランド政府に圧力をかけている。『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙によれば、来週火曜日に予定されているドイツのゲルハルト・シュレーダー首相のポーランド訪問について、クファシニェフスキ大統領は「この訪問は憲法交渉再開の鍵となる」と述べた。同紙の報道によれば、レシェク・ミレル首相も議長国アイルランドにEU憲法の交渉を「できるだけ早く」再開するよう勧めたという。

原題:Polen lenkt im EU-Verfassungsstreit offenbar ein




トップへ戻る